「今の仕事が嫌」なのか「仕事は嫌なもの」ととらえているのか

広告

もう仕事が嫌で、転職や独立を考えている人は、仕事を辞める前に1つ見極めなくてはならないことがあります。それは、本当に「今の仕事が嫌」なのか、それとも「仕事というものを嫌かものと捉えているのか」ということです。

「仕事」というものへのイメージをみつめる

私は定期的にコーチングを受けています。

先日のコーチングの中で、自分のなかにある「仕事」というもののイメージを見つめ直しました。「仕事」と聞いて私が思い浮かんだ言葉は次のようなものです。

・責任
・大変
・難しい
・疲れる
・組織
・適正

あまりいいイメージではないですね。実際、「明日仕事だ」と思うと、憂鬱な気分になってきます。日曜夜になると体調が悪くなるという、いわゆる「サザエさん症候群」も他人事ではありません。

では、本当に今の仕事の内容が嫌なのか、というと、そうでもありません。

私は一年ほど前に同じ会社の中で職種を変えました。以前の職種はとてもストレスが多いものでした。幸いにして今の職種は、忙しくはあるものの、嫌なストレスは少なく、内容も前向きな仕事です。にもかかわらず、やはり「明日仕事だ」と思うと憂鬱になります。

でも、よく考えると当たり前ですよね。なぜなら、「仕事」というものに対して先ほどのようなイメージを持っているからです。「仕事とは、大変であり、責任が付きまとい、難しくて、疲れるものだ」ととらえているからです。こういう状態である私が仕事を楽しくしようとするならば、変えるべきは仕事ではなく、仕事に対するイメージです。

「仕事」の捉え方に正解はない

仕事についてどいういイメージをもっているかは、実は人によって驚くほど違います。例えば、私にとっては「仕事だから、まじめにやらなければならない」のは当たり前のことなのですが、人によっては「仕事だから、楽しんでやる」が当たり前の人もいます。私は、仕事は感情を持ち込まずに冷静にやるものだと思っていますが、感情剥き出しで仕事をするのが当たり前の人もいます。

仕事に対する捉え方やイメージを変えるには、そもそも仕事の捉え方は人それぞれであって、正解はないと考える必要があります。

「仕事は当然大変なものだ。仕事が楽だなんて間違っている」と考えていては、いつまでも仕事に対して前向きなイメージを持てません。どちらが良い悪いではなく、人それぞれの捉え方の違いであり、変えることができるのです。そう考えたうえで、自分が当たり前のものとして持っている仕事に対するイメージを見つめ直してみましょう

「今の仕事が嫌」より「仕事は嫌なもの」と考えている兆候

本当は今の仕事が嫌なのではなく、仕事というものそのものを嫌なものとしてとらえている人の兆候としては、次のようなものがあると思います。

・特に具体的な理由はないのに、明日仕事だと思うと憂鬱になる

・人から「明日仕事なんだ」と言われると、「大変だね」と答えてしまう。

・人から「今日仕事だった」と言われると、「お疲れ様でした」と答えてしまう

・趣味を仕事にしたら、楽しくなくなってしまう気がする

・子供の頃から、明日は学校だと思うと憂鬱になっていた

これらは、つまり私のことです。

まとめ

仕事について嫌な感覚があるならば、まずは今もっている仕事に対する考え方やイメージを変える必要があります。そこを変えずに転職してしまうと、いつまでたっても仕事は楽しくなりません。そして「次こそは。次こそは。」といって転職を繰り返すことになりかねません。

あなたにとって仕事とはどんな存在ですか?

関連記事

悩みの原因は、他人のせいでも自分のせいでもなく、寝不足のせいかもしれません | kdsk.jp

[書評]「はたらく人のコンディショニング事典」〜明るく楽しく働くための身体づくり〜 | kdsk.jp

仕事中は感情を感じてはならない? [今日の気づき] | kdsk.jp

推薦図書