最近、とある講演を聞き、なるほどなーと思ったことについてです。
講演の趣旨としては、
・技術進歩により、新しい価値観が生まれる
・生まれた価値観に対し、世の中の価値観転換は、主に世代交代によってなされる
・昨今の技術進歩のスピードは早く、新しい価値観や考え方が次々に生まれている
・一方で、人の寿命が長くなったとにより、価値観の新陳代謝が遅くなっている。
・過去、世の中の価値観の変化のスピードのボトルネックは技術進歩だったが、今は人間がボトルネックになっている
というもの。
スキル育成に関わるわたし的にも、なるほどなーと思わせる内容でした。だからこそ、今生きている人たちは、長い人生の間に、価値観だったり、知識だったり、常識をアップデートする必要がある、という話にも繋がりますよね。リスキリングの必要性などでよく語られる文脈です。
一方で、口で言うは易く、行うは難し。自分の価値観、自分の当たり前は古い、と言うことに気づくことは結構難しいことです。当たり前のことって、疑いづらい。そして、普段一緒にいる人たちは、同じ価値観、同じ世代の人であることが多いからです。
自分の価値観をアップデートするには、違う世代とのつながりをつくり、かつフラットな関係性を築くことが大切だとおもいます。せっかく部署に若手が入ってきても、「最近の若いもんは」と言っているようだと、自分の価値観や考え方はアップデートできません。
とはいえ、難しさもありますよね。若い人は若い人、年配は年配と、どうしても同世代のほうが繋がりやすい。かく言う私も、普段使うSNSはFacebookが主で、理由は周りの友達が使ってるから。でも、若者はあまり使わないといいます。だからと言って、若者が使うSNSに切り替えたところで、そこには繋がりがないので、あまり使えません。そんな感じで、世代を超えた交流には難しさもあります。
世代間でフラットな関係性を気付けるのが良いことだと思います。一方で、少なくとも私の中には年上を上に見る感覚があり、なかなか上の方とフラットというわけには行きません。年下に対してはフラットな気持ちではいるものの、逆はそうではないのだろうなあと思ったりします。
歴史から学ぶ価値観
世代感の交流以外で、別の世代の価値観を知るのにとても役立つと感じることがあります。それは歴史を知ることです。歴史を知ると、今とは全く別の価値観で動いている人たちを知ることができます。今の当たり前は、今だけの当たり前であることを知ることができます。
・日本の戦国時代、裏切りは当たり前。
・子供に愛情をそそぐ、という概念も、時代によっては当たり前ではない
・古代ギリシアの男性は、基本的には男性の恋人がいる
・「国民」という概念ができたのは最近
などなど。今常識言われていることは、歴史的には常識ではないということが分かりますし、今にはない価値観に出会うことができます。
以上、人生100年時代と言われている昨今で、自分の価値観をアップデートする話でした。