滝行に行ってきました 〜小田急線新松田で滝修行〜

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突然ですが、先日滝行に行ってきました。その名の通り、滝に打たれるやつです。時期を選べば私のような初心者でも問題なくでき、終わってみれば気づきも得られた良い体験でした。

小田急線新松田駅から滝行へ

場所は小田急線新松田駅。車で迎えに来てくれます。参加者は我々のグループ含めて3グループ、15名くらい。老若男女問わず参加していました。

▼車で20分くらい行ったところにプレハブ小屋がありました。ここで着替えます。

▼足柄修験の会

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空手着をレンタルします。靴は濡れてもいいものが必要です。私は脱げにくいようにスキューバダイビング用の靴を持参しました。クロックスの人もいました。

▼空手着に着替えて、いざ出陣。

▼キャンプ場を通り抜けていきます

▼滝の名前は、夕日の滝

▼5分くらい歩くと、滝が見えてきました

▼夕日の滝

▼高さは23メートル

滝に入る前に、不動明王に安全を祈願します。インストラクターが般若心経を唱える中、お祈りし、塩で身を清めます。

いよいよ滝に入ります!

まずは足から少しずつ水に入り、身体を慣らしていきます。真夏とはいえ、やはり自然の水は冷たい!ただ、そこは普段からしばしば水風呂に入る機会の多い私は、水風呂の要領で無駄な力を抜くことで気を静めます。

そしていよいよ滝へ。まるっきり目を開けていられない位の水量です。怖さもあって、ついついうつむきそうになりますが、そうすると首を痛めてしまうそうです。顔を上げて、頭の真上から滝を受け止めます。あらかじめ竹の杖を持って行くので、これを支えにすることでバランスをとります。時間は2分。打たれている間は、「エーイ、エーイ」と掛け声をかけます。

初めての滝行でしたが、うまくできました。私が思うポイントは、呼吸に集中し、深くゆっくりと呼吸することです。滝の中だと水を吸い込みそうで思わず呼吸が浅くなりますが、呼吸を意識的に深くゆっくりとすることで気持ちが落ち着き、滝の水圧と寒さに対する恐れが薄れていきます。いわゆるマインドフルネスの状態になります。ずっと掛け声をかけていると、私の場合は呼吸が乱れるので、半分は黙って呼吸を整えるようにしていました。

そもそも、なぜ滝行?

滝行というと、「煩悩をなくす」というイメージが強いのではないでしょうか。実際に、そういう意味合いもあるようです。

今回は友達に誘っていただいたのですが、行こうと思ったのは煩悩をなくすというよりも、

・日々何となく過ごすのではなく、その時その時をもっと味わいながら生活したい。過去にとらわれず、未来を恐れず今に集中し、今を感じる感覚を味わいたい

・外に吐き出されずに心の内に溜まった澱のようなものを、大きな掛け声を出すことで吐きだしたい。

というような理由からです。

予想外の試練。ギャラリー

実は滝に入る前に予想外の試練がありました。それはギャラリーです。滝の近くにはキャンプ場があるので、季節柄、水遊びをしている人達がたくさんいます。滝行はそんな中で行われます。周りにはギャラリーがたくさんいるわけです。

もともと、人から注目されることが苦手な私にとっては、これは大きな試練でした。滝行前、不動明王に安全祈願をしている間は、滝に対する恐れよりも、ギャラリーから見られること対する恐れと対峙していました。奇異な目で見られるかと思うと、逃げ出したい気分になりました。

でも、彼らはただ好奇心でみているわけであり、批判したり攻撃したりするわけではありません。そう自分に言い聞かせることで気持ちを落ち着かせました。もともとは滝に入る前の気持ちを落ち着かせるための儀式のなかで、人から見られることに対する恐れと対峙し、乗り越えることができたことは、意味のある体験でした。

まとめ

真夏ということもあり、滝行そのものはとても爽快なものでした。全員2回ずつ、希望者は3回入りましたが、迷わず3回目に手を挙げていました。とはいえ、爽快感とは裏腹に、身体はガクガク震えていたので真夏とはいえ、それ以上のやり過ぎは禁物ですね。

何事においてもじっくり派である私は、劇的に変わった!という感覚ではありません。でも、1つ薄皮がはがらたような体験でした。

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