さとうみつろうさん著「神さまとのおしゃべり」

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さとうみつろうさん著「神さまとのおしゃべり」を読みました。

一言でいうと、すごい本を読んでしまった!という感想です。すべてを一記事にまとめきることは到底できませんが、私なりに感じたことをまとめました。

  

現実は自分が信じた通りになる

この本を読んでいて気づいてしまったことがあります。私は昔から仕事が忙しく、深夜休日残業が続いています。周りからも、忙しい人として認識されているように思います。

私はこの忙しさが嫌で、いつも周囲にグチっています。でも、これって自分が望んでそうなったということに、この本を読んで気づいてしまいました。

新入社員として入社したときのことを考えてみると、自分はもともと持っていた自己肯定感の低さから、自分は仕事できない人間であると思っていました。また、同じく自己肯定感の低さから、「自分は力がないから、やっても失敗する」と思ってなかなか行動できなかったり、「これを言ったら叱られる」と思ってなかなか報告できなかったりすることで、実際に仕事で怒られることがよくありました。こうして怒られることで、「ああやっぱり自分は仕事できないんだ」という思い、自己否定を強化していったと思います。

そんな「仕事できない自分」が、「仕事できない人」に見られないための方法。それは、「夜遅くまで頑張る」でした。夜遅くまで頑張っている人。いろいろな問題に夜遅くまで対処している人。そういう自分になることで、「仕事できない人」って思われないようにしていたような気がします。

そういう自分にとって、仕事が忙しくないのは困るわけです。つまり、心の底では忙しい自分になることを望んでいたのです。だから現実に忙しくなったのだと思います。トラブルプロジェクトに配属され、よる遅くまで働くことになりました。周りからは、「大変だね」「頑張っているね」と言われるようになりました。

こうして、私は「自分で望んで、仕事が忙しくなった」ということに、気がついてしましました。まさに、この本にかいてある通り、望んだ通りの現実になっていたのでした。

お金以外のすべて豊かさに価値がある

本の中に、お金に関する章があります。実は、この章にはあまり興味がなかったので飛ばそうかとも思ったのですが、読んで価値観がガラッと転換しました。

社会にお金が登場する前まで、人々は物々交換によって欲しいものを手に入れていました。物々交換の原則は、「等価交換」です。それぞれを求める人が、同じ価値のものを交換していたわけです。この時は、どちらが偉いという概念はなかったはずです。魚と野菜を交換して、魚を持っていた人の方が偉い、なんてことはありません。

物々交換をより効率的に媒介するための手段としてお金が登場しました。本来、これも等価交換のはずです。でも、今の社会ではそうではありません。お金を払う方=お客様の方が偉くなっており、「お客様は神様です」という言葉まで生まれました。本来、等価交換のはずなのに、お金を支払う方が立場が上になってしましました。

この発想を逆にします。「こんなもの(お金)でこんなサービスいただいてありがとう」「こんなもの(お金)で、こんなものと交換していただいて、ありがとう」というように、「お金以外のもの」の方に価値を置きます。そうすると、お金以外のすべてのものに対して豊かさを感じることができるといいます。豊かさは身の回りに溢れていることに気づけるようになるといいます。

さっそく実践してみました。ブログを書くために立ち寄ったファーストフートショップで、「こんなお金でこんなコーヒーと交換してくれてありがとうございます」と思って受け取ってみました。そうすると、なんだか、ありがたい感覚が湧いてきました。

やってみてもう一つ感じたのは、お金に対する感覚が少し違って感じられたことです。よく考えれば、お金自体ってなんの価値もありません。ただの金属であり、ただの紙です。価値あるものと交換できるからこそ価値があるわけです。なんだか、お金に対して不必要に抱いていた価値が、もっと軽いものになりました。そうすると、面白いことに、「お金に対する不安」も軽くなったように感じました。

軽くなったように感じたということは、つまり、お金に対して不安を抱いていたということです。それにも気がつきました。今後も実践していけば、お金に対する不安が軽くなるのではないかと期待しています。

あなたの役割は、あなたにしか出来ない

宇宙がビックバンを起こしたとき、宇宙が100個のパーツに分かれたとします。この時点で、この100個には無駄なものはなかったはずです。その100個が分かれて分かれて、無数に分かれたパーツで今の宇宙が構成されているわけですから、宇宙に無駄なものはない、ということになります。だから、無駄な人などいない。あなたの役割は、あなたにしか出来ない。

うまく言えませんが、この言葉はジーンときました。わたしの役割を果たせるには、この宇宙でわたししかいないのです。

ミソカモウデに行ってみよう

本の最後に、幸せになる方法として「ミソカモウデ」を紹介しています。毎月30日(2月は28日)に、近所の神社に行き、賽銭箱に300円(またはそれ以上)をいれ、その日起こった良いことをできる限り思い出します。そして、それら1つ1つについて、「ありがとうございました」と感謝します。この感謝の感覚に集中し、全身に行き渡るようにします。

さっそく近所の神社に行ってきました。財布の中には、運命的なことに、100円玉がちょうど3枚。

今日の出来事を思い出し、その全てに感謝。

今日ここに存在することに感謝。

やってみると、こころがほっこりします。