電車が遅延しても許してあげましょう

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電車が遅延することってありますよね。朝寝坊した時に限って電車が遅れてたりします。大事な会議のがある、あるいは約束の時間がある。そんな時の電車の遅れ。イライラしますね。

でも、

電車が毎日走っていること、そのことにもう少し感謝した方がいい、と思うのです。

私はシステムエンジニアで、稼働中のシステムの保守運用をしています。メンテナンスですね。コンピュータは完璧だ、という印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、それは違います。例えば、お使いのパソコンのWindowsだって、日々更新プログラムが適用されますよね。更新プログラムが適用されるということは、どこかが間違っていて、それが修正されたということです。製品として世界中で販売されているにも関わらず、間違いがたくさんあって、日々修正されているのです。コンピュータってそんなもんです。

だからシステムの保守運用の仕事では、しばしばシステムトラブルが発生します。プログラムの不具合であったり、機器の故障だったり、理由は様々です。利用者の気づかないところでも、実はシステムはトラブルをおこしたりしています。

システムトラブルはいつ起こるか分からず、かつ起こったらすぐに対処が必要です。深夜や土日であっても、「翌営業対応ね」とは行きません。救急病院みたいですね。


そういう仕事をしていると、電車の運行もきっと大変なんだろうと、勝手に同情します、
30分遅れになった人身事故は、本当は何時間も遅れたかもしれないものを、必死に30分に抑えた英雄がいるのかもしれません。

乱れたダイヤを戻すために夜遅くまで奮闘した人は、朝子供に「今日は誕生日だから早く帰ってくるね」と約束してたかもしれません。

遅延証明書を配っている人の帰りを、子供が保育園に残って待っているかもしれません。

今朝、定刻通り電車が動いているのは、深夜発生したトラブルの対応のため、徹夜で始発までに収束させた人がいるのかもしれません。
電車は当たり前に動いているのではありません。人が動かしているだと思います。

と、以上は勝手な妄想ですが、システム屋さんの私は、遅れた電車をみるとそんなことを想像してしまいます。