「旅行、どうだった?」「あのお店、どうだった?」などと聞かれることがありますが、私はこういう質問にうまく答えられません。
「あー、楽しかったよ」
「うん、美味しかったよ」
という、ありきたりな答えになってしまいます。それだけだと会話が続かないので、「○○に行ったり、××を食べたりしてきたよ」と続けるものの、会話はイマイチ盛り上がりません。そんな私にぴったりな本を読みました。
木暮太一さん著『「自分の言葉」で人を動かす(文響社)』
「楽しかったです」で終わらない読書感想文の書き方がやっと分かった
私は小学校のころから読書感想文というものが苦手でした。感想文を書くと、いつも決まって「⚪︎⚪︎は楽しかったです」とか「主人公はすごいなと思いました」というような、取ってつけたような感想になってしまっていました。そもそも小学校の授業では、感想文を書いた記憶はありますが、どうやって書くかを習った記憶がありません。そして、その書き方がわからないまま大人になってしまい、結局どう書けばいいのか分かっていませんでした。
その打開策がこの本を読んで分かりました。それは「人に教えたいことをかく」ということです。教えたいこととは、自分が心を動かされたことであり、かつ、人に伝えて共感したいことでもあります。そこには本音の感情があります。本音の感情を相手に伝えることで、血の通った会話になりますし、信頼を得ることができます。
教えたいことを見つけるコツも紹介されていました。それは、「これ、すげぇんだよ」のあとに続く事柄を考えること。これを使ってこの本を紹介すると、「これ、すげぇんだよ。子供の頃から謎だった、読書感想文の書き方がやっとわかったんだよ」という感じです。
何気ない日常からの学びが、すげぇ
読んでいてもう一つ「すげぇ」と思ったことは、著者である木暮さんの、何気ない日常から学びを得る能力です。
たとえば、「人に教えたいことをいう」ということも、木暮さんがよく行く定食屋のおばちゃんの話し方から学んだそうです。また、本のなかでは「すべての要素ではなく、これはいいと思った一点を伝えれば良い」ということも書かれているのですが、これは街行く女子高生の会話からヒントを得たそうです。何気ない日常から学びを得ているところが、すごいなと思いました。世界は学びに満ちている、ということですね。
今後使っていきたい
このブログを書くときにも使っていきたいと思います。ブログは情報発信するツールですが、情報だけだと無味乾燥なものになってしまいます。作者の個性をだし、血の通ったブログにするために役立ちそうです。
また、私は日常会話においても、事実を淡々と並べてしまう癖がありますので、この辺にも活用したいです。ただ、自分の場合、ともすると「知識」的なことばかり伝えようとしてしまいそうなので、それは注意点ですね。