本田健さん著『決めた未来しか実現しない』を読みました。運命の待ち合わせ場所「ランデブーポイント」を設定し、偶然による「シンクロニシティ」を引き寄せることで、最高の未来を実現できる、という考え方がとても心に残りました。
偶然=シンクロニシティを引き寄せる
例えば旅行をする場合、大きく2つのやり方があると思います。1つは、事前に計画を綿密にたて、それに従って行動するやり方です。何時何分の電車に乗り、お昼は12時に人気ラーメン店で味噌ラーメンを注文し、そこからお寺を2つ観光したのち、15時から有名なお菓子屋さんで落雁と抹茶をいただき、そこから15時30分のバスに乗ってホテルに移動し、、、などといった具合です。予めレールをひいておき、あとはそこに乗っかる、というイメージです。
もう1つは、ほとんど計画をたてない行き当たりばったりな旅。来た電車に乗り、お昼はたまたま通りがかったお蕎麦屋さんが美味しそうだったので入り、その店の店主が勧めてくれた隠れた絶景スポットに行き、たまたまそこで一緒になった観光客から、美味しいデザートのお店を紹介され、、、、といった旅です。私は後者のような旅のスタイルが好きです。
日々の過ごし方についても、同じことがいえるのではないかと思います。前者のように、予めレールを敷いておき、あとはそのレールの通りに生きていく方法と、後者のように、その時その時の偶然に身をまかせて生きていく方法です。
そして、私はこれまでどちらかというと前者のような計画的な生き方をしようとしてきたように思います。大学に行き、企業に就職し、出世して収入をあげ、老後は悠々自適に過ごす、というような、いわゆる「幸せ」として描かれてきたものです。育ってきた環境柄、そういうレールしか知らないので、その通りに生きるように努力してきました。
しかし、その裏には常に「レールを踏み外すことの怖さ」がありました。旅行を例にすると、「電車に乗り遅れたらどうしよう」「選んだラーメン店が美味しくなかったらどうしよう」というように、計画通りにいかないことに常に不安を感じていいました。それゆえに、たとえラーメンが美味しかったとしても、それは「計画通り」であり、「当たり前のこと」となってしまい、「プラス」の感覚を味わえていませんでした。やりたいことではなく、やるべきことを淡々とこなす一方で、いつも漠然とした不安を抱えながら過ごしていました。
この本では、偶然=シンクロニシティを引き起こすことこそ、最高の未来につながるといいます。行き当たりばったりの旅のような生き方です。もちろん、ただ偶然に身をまかせるだけではなく、この後紹介する「ランデブーポイント」を作ることが大切になるのですが、将来に漠然とした不安を感じがちな私には、このシンクロニシティという考え方がとても心に残りました。
不安を抱えながら過ごすのは止め、後者の旅のように偶然を大切にし、もう少し気ままに過ごしていきたいと思います。
ランデブーポイントを設定する
ランデブーポイントとは、「夢が叶う未来の一点」のことです。5年後に作家になるとか、3年後にお花屋さんになるといった、夢がかなった最高の未来のことです。ただ漫然と日々を過ごして行くのではなく、ランデブーポイントを設定し、さらに日々の行動によって偶然の出会い=シンクロニシティを起こすことで、願望実現に必要な要素が引き寄せられるといいます。
私のランデブーポイントが何かを考えると、まだ漠然としていますが、今のところ次のようなものです。
仕事
土日の趣味の活動(ボランティア活動やセミナー受講、ビールの勉強)の時に感じているような楽しい感覚で仕事をしたいと思っています。
友人
心から分かりあった友人が大勢いたら嬉しいと思っています
身体と心
いつも身体も心も軽やかにありたいと思いっています
まとめ
今までは、何か行動をしようとするとき、その結果ばかり気にしていました。そのため、「どっちの行動が正しい結果をもたらすか」を考えてしまい、なかなか踏み出せずにいました。踏み出したあとも、期待通りの結果にならなそうになると「この選択は失敗だったんではないか」と不安ばかり感じていました。
行動によってもたらされる偶然に身を任せることで、結果として最高の未来につながる、と考えると、「どんどん行動して偶然を引き起こそう」という前向きな気分になります。そして、偶然を楽しみ、結果を受け入れられるようになると思います。
自由気ままな旅をするように日々を過ごしていきたいと思います。