今が幸せだと感じられるか

広告

何があれば、幸せになれると思いますか?

お金がもう少し必要?

友達との繋がり?

家族?

今ここにある幸せに気付いた

私は人付き合いが苦手です。だから、人と楽しくおしゃべりし、友達を作り、心を開いて悩み事を相談しあい、繋がりが深まり、その繋がりが新たな人との出会いや出来事とのをうみ、そこから得られる楽しさ、喜びにより心が満たされ、それをまた人と分かち合う、ということに憧れます。

そうなれば、もっと心が温かくなり、満たされる。毎日ニコニコしながら過ごしていける。求めているのはそういう心の状態であり、その繋がりの数とか、出来事の大きさなんて関係ない。そういう心の状態を求めていました。

そうなるために、もっと人付き合いを上手くなりたいとか、もっと自分の気持ちをうまく表現したいとか、もっと出会いの機会を増やしたいとか、友達を増やしたいとか、そう思ってました。

でも、

よく考えてみれば、

自分で言ってるように、大切なのは心の状態。「満たされてる感」

なら、これって考え方次第で今でも感じられる。

どんなに小さくても、どんなに少なくても、「今持っているもの」を認めれば、そのから「満たされている」感を感じられる。そして、それを人と分かち合う。それは今ここから始められる。

どんなに小さくとも、ここにある幸せを感じ、そこからくる暖かい気持ちを人と分かち合えれば、またそれが自分に返ってくる。そこから循環が始まる。

漁師とコンサルの話

最近ネットで話題の話。メキシコの漁師とMBAコンサルタントの話。

メキシコの海岸沿いの小さな村に、MBAをもつアメリカのコンサルタントが訪れた。 
ある漁師の船を見ると活きのいい魚が獲れている。

コンサルタントは聞いた。

「いい魚ですね。漁にはどのくらいの時間かかるのですか?」 
「そうだな、数時間ってとこだな。」 
「まだ日は高いのに、こんなに早く帰ってどうするのですか?」

「妻とのんびりするよ。一緒にシエスタを楽しみ、午後にはギターを弾きながら子供と戯れ、夕暮れにはワインを傾けながら妻と会話を楽しみ、それで、寝ちまうよ。」 
それを聞いてコンサルタントはさらに質問をした。 
「なぜもう少し頑張って漁をしないのですか?」 
漁師は聞き返した。

「どうして?」と。 
「もっと漁をすれば、もっと魚が釣れる。それを売れば、もっと多くの金が手に入り、大きな船が買える。そしたら人を雇って、もっと大きな利益がでる。」

「それで?」と漁師は聴く。

コンサルタントは答える。

「次は都市のレストランに直接納入しよう。さらに大きな利益がうまれる。そうしたら、この小さな村から出て、メキシコシティに行く。その後はニューヨークに行って、企業組織を運営すればいいんだよ。」 
「そのあとはどうするんだ?」漁師はさらに聞いた。 
コンサルタントは満面の笑みでこう答えた。

「そこからが最高だ。企業をIPOさせて巨万の富を手に入れるんだ。」 
「巨万の富か。それで、そのあとはどうするんだい?」と漁師は最後に質問した。 
「そしたら悠々とリタイヤさ。小さな海辺の町に引っ越し、家族とのんびりシエスタを楽しみ、午後にはギターを弾きながら子供と戯れ、夕暮れにはワインを傾けながら妻と会話を楽しむ。のんびりした生活を送れるのさ。」

漁師はため息をつき、やれやれ、という顔で一言を付け加えた。

「・・・・そんな生活なら、もう手に入れているじゃないか。」

どっちの生き方がいいか、というより、大切なのは、「今、幸せだと感じられるか」なんじゃないかと思います。

漁師のような生活をしていて、幸せだと感じない人もいます。コンサルタントの言うような生活をしても、幸せだと感じない人もいます。

どっちの道に行くのが幸せか、と言うことより、

今が幸せだと感じられるか

が大切。