ビールをより美味しく飲むための5W1H 〜What編〜 [ビールのあれこれ No.6]

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せっかくビールを飲むのなら、より美味しく飲みたいですよね。より美味しく飲むためにはどうすればいいかを、5W1Hでまとめてみます。今日はWhatです。

たくさんあるビール、何を飲めばいいの?

最近、クラフトビールを提供するお店や、イベントが増えてきています。色々なビールがズラッと並んでいると、一体何を飲んだらいいのか迷ってしまいませんか?そして、飲んだビールがとても美味しくて、でも次に飲もうとしたら「あれ、なんていうビールだっけ?」ということも。

友達:「こないだ飲んだビール、美味しかったよ」
私:「なんていうビール」
友達:「んー、忘れた」

という会話をこれまで何度したことか。そんな方にぜひ知って欲しいのが、ビアスタイルです。

ビアスタイルとは、簡単に言えばビールの種類です。「黒ラベルとか、スーパードライとか、プレモルのってこと?」いえいえ、違います。これらのビールはすべて「ピルスナー」というビアスタイルのビールです。

スパゲッティで例えてみると、黒ラベルはサッポロ屋が作るミートソースであり、プレモルはサントリー屋が作るミートソースであり、スーパードライは、アサヒ屋が作るミートソース、というようなイメージです。それぞれお店ごとの個性はありますが、ミートソースという意味では同じです。

私たちが初めて行くレストランでも食べたいスパゲティを注文できるのは、ミートソース、ペペロンチーノ、カルボナーラなど、どのレストランでも共通して使われる分類があるからです。ペペロンチーノが好きな人は、初めて行ったレストランでもペペロンチーノを注文すれば、店による味の違いはあれども、期待から大きく外れることはありません。

スパゲティにミートソースやペペロンチーノ、カルボナーラなどの種類があるように、ビールにも、ピルスナーのほか、ペールエールやIPA、ヴァイツェンやシュヴァルツといった、それぞれに個性の違うビアスタイルがあります(正確にはそれぞれもう少し細かく分かれますが、ここでは一旦割愛します)。

いくつかご紹介します。

ペールエール

イギリス発祥のビアスタイルです。コンビニでも見かける、ヤッホーブルーイングの「よなよなエール」や、イギリスの「バスペールエール」などがあります。ペールとは、色合いが薄い、という意味です。今でこそピルスナーと比べると濃い色合いですが、ペールエールが生まれ頃には、他のビールと比べて薄い色合いでした。

イギリス発祥のペールエールはアメリカに渡り、柑橘系やトロピカルな香りが特徴的なアメリカンホップを使ったアメリカンスタイル・ペールエールが生まれました。もとのイングリッシュスタイル・ペールエールとの違いを楽しむのも面白いですね。

ヴァイツェン

ドイツ発祥のビアスタイルです。濁っているものがヘーフェ・ヴァイツェン、透き通ってきるものが、クリスタル・ヴァイツェンです。苦味は少なく、バナナを思わせるフルーティーな香りが特徴です。多くのビールは大麦麦芽を使用しますが、小麦麦芽を原料に多く使用しています。

シュヴァルツ

ドイツ発祥のビアスタイルで、「黒い」という意味があります。焦がした麦芽を原料に使うことで、濃い茶色や黒い色をしており、香りにもやさしいロースト香が感じられます。同じ黒いビールで有名なギネスはドライスタウトという異なるビアスタイルですので、「ギネスはちょっと苦手だから黒いビールは苦手」と思っている人は是非飲んでみて下さい。

ビアスタイルは、全部で約150種類あり、年々新しいビアスタイルも追加されています。是非自分が好きなビアスタイルを見つけてみて下さい。ビールを飲むのがもっと楽しくなります。

関連図書

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