東京都狛江市にあるクラフトビールのブルワリー、和泉ブルワリーは、併設のボトルショップであるBeer Cellar Tokyoをオープンして一周年を迎えました。そんな一周年を記念して、公開醸造が行われましたので、参加してきました。
ビールの作り方は頭では分かっているつもりでも、実際に見るといろいろと新しく知れることがあり、とても楽しい時間でした。
仕込みの開始は朝の8時から。和泉ブルワリーの醸造所は小田急線狛江駅にあるBeer Cellar Tokyoと併設しています。
Beer Cellar Tokyoでは、和泉ブルワリーのビールの他、アメリカのオレゴン州を中心としたビールを楽しむことができます。
まずは和泉さんからご挨拶と今日の流れのご説明。和泉さんは平日サラリーマンをしながらブルワリーもやられているという凄い方です。
麦芽とは、麦(ビールでは主に二条大麦)を発芽させたものです。麦と麦芽については以下の記事をご参照下さい。
麦100%と麦芽100%は違う? ビールの作り方 〜ビールのあれこれ〜 | kdsk.jp
粉砕された麦芽は、このパイプを通って一番目のタンクに送られます。てっきり、自分で運んでタンクに入れるのかと思っていたので驚きました。
送られた麦芽は、お湯と混ぜられることで、マイシェと呼ばれるお粥状の状態になります。こうすることで、麦芽に含まれるアミラーゼという酵素が働き、麦芽のデンプンが糖に分解されます。糖に分解されることで、ビール酵母が糖をアルコール分解できるようになります。
糖化が終わったら、出来上がったもろみを濾過します。和泉ブルワリーでは、糖化と濾過は同じタンクで行います。麦芽の穀皮がフィルターの役割を果たし、麦汁が取り出されます。
配管をつなぎ変えて、麦汁を煮沸用のタンクに移します。残った麦芽にはまだ糖分が残っているので、お湯をかけてその糖分も抽出します。これをスパージングといいます。
煮沸用のタンクに麦汁が入っていきます。移し終えたら、麦汁を煮込みます。
その間にホップを用意します。ホップは乾燥して圧縮したホップペレットを使います
煮沸中にこのホップを投入するわけですが、この日は私の都合により、見学はここまで。ホップ投入して煮沸が終わったら、冷却して酵母投入、発酵という流れになります。発酵には何日か必要なので、この日の作業はここまでです。
ということで、途中までではあるものの、実際にビールを作っているところを見るのはとても勉強になりますね。教科書だけではどうしても忘れてしまいますが、実際にみると記憶にも残ります。醸造設備もブルワリーによって様々なので、どういう設備を使っているのか、ということも興味が湧いてきました。
今回参加された方々は、皆さんビール大好きな方々で、始終食いつきが凄かったです。ビールにそこまで詳しくない方は、まずは大手ビール工場に見学に行くのもおすすめです。
キリンビール横浜工場見学 〜無料でビール三杯付き〜 | kdsk.jp
ブルワリー見学、ちょっとクセになりそうです。