JR山手線渋谷駅の品川方面ホーム中ほどにある、日清ラ王袋麺屋。ラ王袋麺を作ってくれるお店です。醤油、みそ、塩、豚骨、豚骨醤油が食べられます。今回で2度目の利用。
席はカウンター10席。調理場の鍋が3つなので、タイミングによっては待つこともあります。前回は4分ででてきましたが、今回は10分。
具は、チャーシュー、シナチク、ゆで卵とネギ少々。チャーシューは意外に肉厚です。
味はもちろん、ラ王。ですが、プロに作ってもらい、ちゃんとした器に盛られると、家で食べるよりも美味しく感じられます。
ちなみに、店内ではラ王袋麺のCMが流れております。西島秀俊さん、吉田鋼太郎さん、西村雅彦さん、木村多江さんと、何気に実力派俳優ばかり。いい演技してます。
家で食べられるラ王を、それ以上のお金を払って食べる意味
ラ王の茹で時間は4分。その間、家で食べられるラ王をそれ以上のお金を払って食べることの意味について考えてみました。
ラ王袋麺の希望小売価格は、5袋入りで、525円(税抜き)。つまり、1つ100円強。一方で、袋麺屋は263円(税込)。シナチク、卵、チャーシュー代はあるとしても、倍以上の値段です。その値段を払ってでも、店で食べる意味。
料理やお酒は、それそのものだけの味が美味しさではありません。どこで、誰と、どうやって食べるのか。なんの器で食べるのか。誰が作ってくれるのか。どんな音楽を聴きながら、何をしながら食べるのか。気候はどうか。体調はどうか。そういうものを全てを含んだ総合的な感覚として「美味い」が感じられるのだと思います。
同じラ王でも、お店の中で、ちゃんと盛り付けられてでてくると、それだけでいつもよりも少し美味しく感じられます。
ラ王を食べながら考えた、ビアバーの楽しみ
私はビアバー好きですが、ビアバーなんて、まさにそれ。樽生は自宅では飲めませんが、瓶ビールは家でも飲めます。値段のことだけで言えば、ネットで買って家で飲むのが一番安い。家飲みも好きです。でも、ビアバーには、それでは味わえな価値があります。
店の雰囲気に浸り、
BGMに耳を傾け、
店員さんからビールについて教えてもらい、
ビールのためだけに存在するグラスに注がれたビールを、
その場の空気とともに、味わう。
ビールとの一期一会。
そして、同じ味わいを味わった人たちと言葉を交わし、人と出会う。
少し酔っ払った分だけ制限の外れた頭で、思考の赴くままに考えを巡らす。そして、新たな自分と出会う。
私はそういうところが好きなんだなーと、ラ王をすすりながら思ったのでした。