人に強い態度で臨むと、相手もそれ相応に強い態度で対応してくるものです。
例えば、道行く人とすれ違いざまに肩がぶつかった時、
「すみません」
といえば、相手も恐らくは
「こちらこそ、すみません」
と言ってくるでしょう。
でも、
「痛ってーな!」
というように、怒りモードで相手を睨んだら、相手も
「そっちがぶつかったんだろ!」
と、強い態度で応じくるのではないでしょうか。有名な「北風と太陽」のお話の通りですね。
私は仕事においては10人位のチームのリーダーです。チームメンバーは自分より歳上ばかりなので、彼らに接する時も、接し方に気をつけています。特に注意をする時。年下に注意されるのは腹立たしいもの。こちらが怒りモードで言ってしまうと、相手もムッとし、反論してきたり聞く耳もたなくなってしまいます。だから、努めて穏やかな口調で話すとともに、できていないことよりも改善策に焦点当てるようにしています。
「どうしてこんな書き方なんですか!」
じゃなく
「こうやって書いたら、もっと良くなると思いますよ」
と言います。
そうすると、一見怖そうな人も穏やかに応対してくれたりします。
こういうことをやっていて、ある日ふと気付きました。これって、現実、世間、世界に対しても同じなのではないかと。
自分がどう接するかで、世界も変わる
私は不安を感じやすい性質があります。仕事においては、何をやるにも「うまくいかないんじゃないか」「トラブルが起こるんじゃないか」と不安になり、人間関係においても「怒られるんじゃないか」「馬鹿にされるんじゃないか」と不安になります。
でも、これはもしかしたら、この世界に対する自分の接し方に問題があるのではないかとおもいました。世の中は危険ところ、世間は恐ろしいもの、人は怖いもの。そんな風に接しているから、相手(世間や世界)も強い態度で返してくるのだと気付きました。
構えを解くのって、怖いもの。でも、固く握った拳の力を抜けば、思っていたよりも人は優しく、現実は甘いものなのだと思います。
自分が優しくなれば、世界も優しくなる。
力抜いて行きましょう。