メールは受け手の心を映す

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今日期限の仕事がまだ終わらず、額に汗しながら取り組んでいるところに、上司からメール。

「やばいなー、怒られるかなー」

怖れながらメールを開くと、
「今日期限の件、まだでしょうか」
んー、また怒られた。どうしていつも遅くなるんだろう。自分、仕事できないな、と凹みます。

でも、冷静になって考えてみましょう。そのメール、本当に上司は怒っているのでしょうか。

メールで感情は伝わらない

先ほどのメール、上司はただ「まだでしょうか」と言っているにすぎません。でも、メールの場合は、目の前にあいてがいないので、相手の感情を把握することができません。

また、メールの書き方は十人十色です。例えば、「まだでしょうか」を、反語的に「遅いですよ」を表したいときに使う人もいるし、単に疑問として使う人もいます。どういう気持ちの時にどういう言葉を選ぶかは人によりけりです。

メールから読み取る感じたは、相手ではなく自分の感情

メールで感情は伝わらならないにもかかわらず、私たちはメールから、相手の感情を読み取ろうとします。このとき、解釈を大きく左右するのが、受け手の感情です。

先ほどの例で上司が怒っているように感じたのは、本当に上司が怒っているからではなく、受け手の自分が、怒られることを怖れているからではないでしょうか。

肝試しで怖がっている時ほど、ススキがお化けに見えるのと同じで、怒られることを怖がっているときほど、メールが怒っているように見えるのだと思います。
結局のところ、メールで感情を伝えるのが難しいなら、もうメールから感情を読み取るのをやめた方がいいと思います。